『35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書』 地殻変動の今に生きる。。
たとえば、23歳を新卒として、平均的なビジネスパーソンの市場価値を「ポテンシャル+稼げる力」で5年刻みで数値化するならば、以下のようになるであろう。
新卒と同等以上の価値を見出してもらえるのは20代のうちだけ、ということだ。
- 新卒: 100+0=100
- 28歳: 80+30=110
- 33歳: 50+40=90
- 38歳: 20+50=70
ポスト戦後のビジネスモデルという言葉が出てくる。
年功序列・給与UPのカタチは、現世代で再現することはなく、対策を持たねば、4,50代で資金不足になる。そのため、2,30代のうちに人的資本を拡大し、稼げる力を得て、4,50代の資金不足を補うべきだという。
その力を「迷いなく」発揮するためには、コアとなる能力と動機が必要とある。
「登りたい山を決める、これで人生の半分が決まる」(孫正義LIVE2011)
動機と能力は車輪の両輪。
わからなければ、ハードな職場を選び、もがき苦しんだ方が、フリーターよりよほどいい。そこから見えてくるものがいいんじゃないかと。このあたりのくだりは、まったくその通りで、他人へのアドバイスにも使えそう。
自分の場合、今の情報システム稼業は、なんだかんだで「動かした者が正義」なところが水に合うから、残念ながら向いているのかもしれない。
ただ、情報システム事業の稼ぎのモデルについては疑問がつきない、、パイは縮小する一方だけど、それでも、いまだにパイのおこぼれにあずかれるから、どこか真剣ではない自分もありと、、腰の座らない不安感は増幅するばかり。
先のポテンシャル理論から、30代半ばがタイムリミットとする本書。
危機感はとことん煽られるばかりだけど、地殻変動が起きているというのは、オオカミ少年ではないところが辛いところ。さて、「リミット」までに何を組み立てようか。