流転工房

シンギュラリティをこの目に

「俯瞰」でわかる決算書(中村亨)読了、、投資家の視点での「読み方」を教えてくれる。。

銀行員の視点を教えてくれるのが銀行融資本なら、本書は投資家視点、つまり決算書から企業に起きたことを推測する視点を教えてくれる。

決算書、財務諸表本を読むときの注意は、「読み手」のためか「作り手」のためかをしっかり把握してから手に取ることとある。

本書のテーマは「俯瞰」。損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/F)を要約しながらポイントをつかむ「読み方」を指し示す。

例えば、P/L確認の流れは以下。

  1. 売上高の前年と当年の売上の変化を見る
  2. 次に売上総利益率の変化を見る
  3. 販管費から経費は増えたのか減ったのかを見る
  4. 営業利益と利益率を確認
  5. 経常利益の変化を見る(赤字なら翌年は?)
  6. 特別利益の発生を確認
  7. 当期純利益から最終利益を見る


経常利益や営業利益と**利益があるけど、それは段階利益で投資家として確認するのは当期純利益という最終利益。もちろんこれだけみるのではなく、前述の確認方法に沿ってポイントをつかんでいく。

B/S、C/Fについてもシンプルな解説がなされるので面白い。一時期、ビジネス本で平積みだったけど確かにわかりやすい良書。