流転工房

シンギュラリティをこの目に

頭脳パンの新ジャンルか、、「D-セリン」。


読売新聞にて、科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」の研究成果の紹介。

練習の繰り返しで上達する技能は、小脳の神経細胞同士をつなぐシナプスで、情報伝達を担うたんぱく質の数が増減することで、記憶されると考えられている。

柚崎教授らは、通常のアミノ酸とは構造の異なるDセリンが、技能習得が容易な幼若期にだけ小脳に大量に存在するのに注目。
マウスの実験で神経細胞を刺激すると、Dセリンが放出され、小脳のシナプスの情報伝達を担うたんぱく質が減ることを発見した。
Dセリンが働かないようにしたマウスでは、技能習得が著しく低下することもわかった。

柚崎教授は「人でもマウスと同じようにDセリンが重要な役割を担うと考えられる。
Dセリンの働きを制御することで、大人でも効率的に技能の習得ができる可能性がある」と話す。
(2011年4月6日21時41分 読売新聞)


大人になっての習得スキルの劣化は、経験値の蓄積による結果へのスキップ思考の代償かと思っていたけど、とあるアミノ酸も関与しているのではないかという研究。

記事を見ると神経細胞を刺激することで「D-セリン」が放出される仕組みだから、経口摂取は意味をなさないだろうなぁ。