流転工房

シンギュラリティをこの目に

阪神淡路大震災と同事例の再現か、、物質支援の難しさ。

東北での炊き出し支援ニュース等、Goodな事例も多い中、阪神淡路大震災の微妙な事例を再現してしまった例もあり。

支援の古着、余って山積みに…やむなく廃棄も

必要量をはるかに超える善意の贈り物に、宮城県女川町はやむなく廃棄処分を始めた。
岩手県被災地でも事情は変わらず、今度は毛布やおむつの在庫も目立ち始めるなど物資支援の難しさが浮き彫りとなっている。

…片隅には、避難所から送り返されてきた衣類が入った段ボール約200箱が積み上げられていた。
その一つを開けると、着古したセーターやズボンが押し込まれていた。中には黄ばんだ下着や油まみれのつなぎもあった。

「せっかく寄せられた善意でも、着る人がいなければ仕方がない」。
…同町では、全国から送られてきた古着の約8割の引き取り手がないため、4月中旬から計7・7トンを廃棄し、一部は民間のリサイクル業者に引き渡した。(2011年4月30日13時56分 読売新聞)


支援のカタチには違いないけど、汚れ物を送るのはやはりどうかしていると思う。

この「問題」、阪神淡路大震災でも同例(腐ったバナナや汚れ下着等)があって、以下に詳しくまとめられている。

支援物資の内容に文句(汚れ下着などはけるか)をいうと、「雑巾にすればいい」等、現場の手間を考えない回答があったりとか。。

『物資が来たぞう!!考えたぞう!!-救援物資の送り方、受け方、配り方-』|災害関連書籍|SVA出版物・視聴覚資料|公益社団法人シャンティ国際ボランティア会


必要なものをニーズの発生と共に送ることは、物流が安定している平時でも難しいのだから、震災混乱の最中での支援物資の扱いは、公平な配分のシステムづくりを考えると、さらに難しいだろう。

やはり「腐らなく」「自由に使っていい」マネーこそが、運の良く被災外にあった人たちの支援のカタチかもしれない。


そして、1年後くらいに、現地を旅し、笑いあい、飲み食いして、さらにお金を落とすことも忘れない。