流転工房

シンギュラリティをこの目に

『Oracle運用・管理の鉄則』 いぶし銀なOracle解説本、、長期運用担当には必携か。


著者はサポートエンジニアやコンサル向けの教育担当の経験がある方。

Oracle本は目次でセンスがわかるけど、本書の内容は渋すぎ。


 1章 データベース管理の鉄則
 2章 バックアップ&リカバリの鉄則
 3章 パフォーマンス・チューニングの鉄則
 4章 トラブル・シューティング


5章 Real Application Clusters の鉄則では、Clusterwareの10g 、11gR1 、11gR2 のバージョン差異まできめ細かく書かれ、11gR2 に追いついていない人(自分)には便利。
11gR2 に言及している本はまだまだ少ないからなぁ。


10R1 /sbin/init.d/init.crs stop
10R2 crsctl stop crs

10gR1,11gR1 crs_stat
11gR2 crsctl status resource -t


その他、渋い解説が光るけど、トラブルシューティングのORAエラー頁には、Oracleを長期運用したことのある人(これからする人)にとって宝石箱のようなナレッジがある。


 ORA-60 デッドロック
 ORA-1555 スナップショットが古すぎます
 ORA-1578 Oracleデータブロックに障害が発生
 ORA-4031 共有プールからのメモリ割当てに失敗
 ORA-20 最大プロセス数を超えました
 処理が帰ってこない状況に対処する
 Oracle内部エラーが発生しました


……なんとおなじみの、かつ苦しめられたエラーのチョイスか。

リーンアウト時のORA-1555に備え、全表走査を入れ込むところなんかは、懐かしくもイヤな思い出だ。。