流転工房

シンギュラリティをこの目に

【PM】リターンとヘッジと砂漠のキツネ。


現場でのリスクマネジメントで最も語られるのは、そのリスクを「いかにヘッジするか」だと思うけど。

時として、その議論は「リスクを取ること=悪」となりがちなのはよくあること。


忘れられがちになるのは、リスクを取ることが前提、すなわちそのリスク行為によるリターン獲得が前提になっているということなのだけど、責任の所在があいまいな場では、非常にカオスな様相となる。


とはいえ、リスクをとることで、リターンどころか、すべてを失うことは、あってはならない。

この辺りのバランスが難しいのだけど、冒頭の意思決定の名著「オペレーショナル・インテリジェンス」には、ロンメル将軍の発想が紹介されている。


曰く、いくつかのプランを選択する意思決定において、失敗したときの対応策(ヘッジ)がある場合、一か八か策(最もリターンの大きい策)を取ったという。

リスクを語る現場では、ヘッジの効果性と同時に、リターンの程度も見据えて議論をしていきたい。