流転工房

シンギュラリティをこの目に

『ロードマップのノウハウ・ドゥハウ』 未来への道しるべ、、チームの意思共有ツール。


さて、ある程度人が集まってくると、目の及ばないところは当然でてくる。

そうした状況のマネジメントや管理ツールは多種多様だけど、「人の意思」に焦点を当てた未来図がロードマップだという。


つくりっぱなし、なげっぱなしで終わらない。個人名レベルの意思の象徴。ビジョンという言葉の地図と言えるかもしれない。


本書では、経営ロードマップ、事業ロードマップ、商品ロードマップ、技術ロードマップと、各分野のロードマップ事例を、冒頭の「意思ありき」から作り方、運用方法まで言及、、興味深いのはやはり技術ロードマップ。


技術者は、とかく市場の動きを見ない。技術者は、とかく自分たちが一番と思いがちだ。
技術ロードマップ作成プロセスは、「市場(事業)×技術の絶好の話」である。

是非とも、技術ロードマップ策定という機会を使って、営業・企画・研究・開発・生産のクロス・ファンクショナル・チームとしてのダイナミズムを生んで欲しい。


技術者のモチベーション低下がいわれる今日、成果にたどり着くまでの道筋は、技術者自身で生み出していくものなのだろう。市場は見えづらくとも、技術という武器があるのだから。