流転工房

シンギュラリティをこの目に

『中村芳子 結婚したら、やっておくべきお金のこと』 最近、周囲でマンションを買ったという話をよく聞くように。





  • 頭金は絶対に20%準備。頭金ゼロで買うとこんなに恐ろしい。
  • 住宅ローンは年収の4倍まで。返済は65歳までに終了する。
  • お金をかけない子育てのススメ。お金をかけるほど見返りがほしくなる。
  • 教育費は子どもが18歳までに大学費用の半分を貯める。
  • 親の介護を心配するなら、お金より情報を集めよう。

同期や同年代の結婚話は珍しくないけど、財務的な話には興味津々。

マンションを買う人も増えてきたけど、いわゆる「漢の35年ローン」は健在。


独身での経済自立は確立したけど、家族をもっての経済基盤とはどんなだ、、と本書を手に取る。著者はファイナンシャルプランナーで若者向けマネー本の執筆が多い。


内容は、冒頭(目次の部分引用)のように鉄則や時限性を語る実践的な感がわかりやすい。生活、仕事、貯金、保険、家、子ども、親、税金や年金、老後まで、押さえどころは幅広い。


中でも、住宅ローンの頭金20%論や、購入する家は年収5倍まで論など、これまで考えたこともなかった数値目標は新鮮、、勢いも必要だとは思うけどリスクは理解しろと。ま、ローン解説を見てると、消費者金融の元本が減りにくい仕組みを見るようでしょんぼりしたけど。

『下流喰い―消費者金融の実態』 武富士破綻の4年前。借金漬けのビジネスモデル。 - 流転駆動


その他、保険等の固定費見直しによる削減、貯金節約の仕方等々のお約束が続くけど、やはり大切なのは、結婚したら家族親族の時間の流れが自分の人生に組み込まれること。

そして、そのスケジューリング(ローンはいつからいつまで、子どもの進学で大きな金が必要になる時、親の定年等)は今からでも可能だということか。確かに独身とは異なるリソース管理や戦略眼が必須になる。