流転工房

シンギュラリティをこの目に

2011サマリー&2012ブート準備(生業編)。

2011年は各所で激動の年と評されるけど、まったくその通り。

東日本大震災被災した。仕事(SIer)やめた。

自分の場合は↑のあたりが激動感あり。失う、なくす、廃れるという現実に強引に向き合わされた感じ。


被災は、いわゆる液状化被害で住居を転々としたこと。特に上下水を遮断された生活の荒みっぷりには悩まされた。
幸い会社の福利厚生で助けられたけど、「なんというか、もうどうでもいい」という終末感が育ちまくって、その後の退職に躊躇がほとんどなくなったような気も。


とはいえ、仕事をやめたのは、国内市場の右肩下がり、エンジニアのアウトプット価値の右肩下がり、30前半という年齢、業界自体の再編成等々、各所の情勢に思うところがあってのもの。
もはや自分のアウトプットに今まで通りの値札がつかないというリアルと、顧客の衰退によって仕事量が激減し、業界にあふれたと思われる余剰人員の維持という恐怖に、撤退をよぎなくされた感じ。
将来景気が良くなれば、それにこしたことはないけど、SIerサイドから、それもインフラエンジニアサイドから、顧客景気の回復を促す力は弱く、個人的な諦めもあった。


新しい仕事は、やはりエンジニア関係だけど、舞台はユーザーサイドでのインターネットサービスの運用。
年収も下がるし、細かな忙しさが増えたけど、IT投資の意思決定権を手に入れられる可能性は大きいと思う。
それからインターネットサービスの運用は、現代の各ビジネスモデル維持と同義だから、全体を網羅することに損はないかな、、と考えての転職だった。なによりユーザー目線でのシステム投資をしつつ、サービス運営というものに参加したかった。


その他思うこと。
大手の不祥事で株価が半減したり、黒船による業界市場の「蒸発」、国内市場縮小の「確定」という現実、一企業で努力してもこうした変化に翻弄されがち、、という将来を考えると、業界内ステップアップより、業界間フットワークの軽さこそが個人の生存条件なのかなと。伸びている業界は人手不足なわけだし。


さて、↑の所感をベースに2012年に挑むわけだけど、転職直後のため、まずは地に足をつける努力を。
あれもこれものチャレンジよりは、じっくり現場を眺めようかと思う。そしてじわりとポジションを広げていこう。。

生業の維持とは難しい。。そしてこれからは転職市場で価値が激減する、恐怖の4,50代の準備を迎えることに。
気が抜けないながらも、楽しみを見つけつつこなしていきたい。