流転工房

シンギュラリティをこの目に

日常と非日常と、、震災が引き起こしたニーズとアイテム。

震災が引き起こした混乱の中、着の身着のままで飛び出した人々の苦労が偲ばれる。

以下は日経新聞にのった、「震災直後の持ち出し品リスト」(総務省消防庁内閣府が選定)。

「本当に必要なもの」を考えるのは、車中泊でも同様だから、整理しておきたい。


=食料品
 インスタント食品、乾パン、缶詰
=飲料水
 3日分。目安は1人1日3リットル
=医薬品
 消毒液、傷薬、胃腸薬、かぜ薬、脱脂綿、ばんそうこう、包帯など
=日用品
 ちり紙、懐中電灯、ラジオ、電池、缶切り、ナイフ、マッチ、生理用品
=衣類など
 毛布、下着、セーターやジャンパー類、軍手など厚手の手袋、防災ずきん、ヘルメット
=その他
 現金、印鑑、預金通帳など。赤ちゃんのいる家ではミルク、ほ乳瓶、紙おむつ


上記は必需品とされるけど、医薬品にはアレルギー系の対策薬も含めておきたい。

その他の現金等は、家から飛び出すときに持ち出せるようにし、かさばるものは常時、車載しておいてもいい。


以下は必須ではないが、「あると便利な物」。

確かにウェットティッシュ等は本当に必要だと思う。ポリタンクは給水時に重要な役割を果たしたし。

=食料品
 アルファー化米(水だけで戻せる)
 チョコレートやキャラメル(糖分補給)
 調味料(塩:脱水防止、酢:疲労回復)
=飲料
 砂糖の少ない飲料(甘い飲料はのどが渇きやすくなるため)
=医薬品など
 とげ抜き、目薬など
=日用品
 ウエットティッシュ(止血、清浄など)
 油性ペン(連絡、伝言など)
 粘着テープ(散乱ガラス除去など)
 タオル(止血、防寒など)
 ビニールシート(防寒、防水など)
 キッチン用ラップ(止血、防寒など)、アルミはく
 ポリタンク(生活用水運搬、トイレなど)
 ごみ袋(防水、荷物運搬など)
 ライター(防寒、救助信号など)
 スリッパ、洗面用具
 使い捨てカイロ
 カセットコンロ
 紙コップ、紙皿
 予備の眼鏡


そして、読売新聞の悲しい話をラストに引用。

「本当に必要なもの」が時間がたつとともに変化していく。。

大人用の靴を「避難所では湿った靴を履いたままの人が多い。
付近の住民に使わなくなった靴を寄付してもらったが子供用がほとんどで、一度、大人用の靴が寄付された時には奪い合いでパニックになりかけた。
長期の避難所生活が想定され、足元から衛生を保つことも大切」(宮城県名取市の小学校長)

給水用に取っ手付き容器を「給水を受けるのに、ペットボトル数本を抱えたまま階段を登るのは骨が折れる」(宮城県東松島市、男性、60歳)

孫に話し相手を「高校2年の孫が避難所にいるが、同世代の子供がおらず、話し相手もなく毎日ひとりぼっち」(福島県浪江町、女性、69歳)

家族の安否確認するためにガソリンを「一刻も早く親類の生存確認をしたいが、車の燃料がなく、遺体安置所にも行けない。歩いて安置所に行って夜遅くなって、よその家に泊めてもらった高齢者もいる。送迎バスを走らせたり、自転車を貸し出したりしてほしい」(宮城県東松島市、男性、61歳)

食料、物資を配る人手を「食料など物資は届き始めたが、避難者の数も多く、配給する人手が足りない。ノウハウを持っているボランティア団体に応援に来てもらいたい。復興に人手は不可欠。全国に参加を呼びかけてほしい」(宮城県女川町社会福祉協議会の阿部恵子会長)

衛星電話を備えた医療機関リストを「携帯電話が通じない時、転院が必要な患者がいても相手の病院の衛星電話の番号がわからない」(宮城県女川町の町立病院スタッフ)

受かった大学の情報を「大学に合格したが、すぐには通えない。合格した大学の情報が入らず、休学扱いになるのかどうかもわからない」(宮城県女川町、男性、18歳)

遺体を保存するためのドライアイスを「すでに20体ほどの遺体を預かっているが、火葬場が稼働していない。遺体保存に必要だ」(宮城県石巻市の葬儀社社員、35歳)