流転工房

シンギュラリティをこの目に

『そこまで言うか!』 変わりゆく時流の境目に際立つ三人組の言は興味深い。。


ネット界隈有名人お三方の対談本。

内容は幅広くごった煮な感だけど、確かに面白い。

第一章 インターネットは規制すべき?
 女子中学生にからんだ大人のお友達
第五章 企業と就職、どちらがいい?
 お金がなくても会社の近くに住むべき
第七章 若者は日本を変えられる?
 既得権にもっと危機感をもたないと!
 コツコツも多数派もダメ
 貧乏人には儲け話はやってこない

目次ベースだと、上のページが特に面白かった。

女子中学生は自身のプロフィールに「女子中学生」と公言してしまったため、ネットの狂った粘着質の層を自ら招き寄せてしまったのではないか、というプライバシー・コントロールやエゴサーチのスキルについて。


また、通勤時間のストレスとロスを考えたら、職住近接を選び、土日は遠出するスタイルとストレスコントロールの推奨。

ネットの薬販売が、直接手渡しでないという理由で禁止されたという既得権益保護。
既得権とはマジョリティであり、絶対に議論や投票とかじゃ勝てない、、そうするとゲリラ的な行動をするしかない。。例えば国外の薬屋から国内に送り込むという手法で既得権益層を損させる仕組みを作るとか。


あと、最後の「コツコツ…」と「貧乏人には…」には学び気づきが多く楽しかった。
ちょっと長いけど、覚えておきたいので引用。

堀江「あと、バブルの時には、うちの母親は宅建の免許とか勉強してたし」


勝間「そういう後追いのコツコツはだめですよね。少ない情報の中から、人に言われる話を鵜呑みにして夢だけ追っちゃおうってことですかね」


堀江「そうそう。夢っていうか、それがステップアップだと思っちゃうんじゃないかな? 単純にステップアップするにしても、他人と同じことをやるんです」
 (中略)
堀江「…テンプレ化されたステップアップなんて、みんなやってるから。今だったらワンルームマンションに投資して、FXやって、外貨預金して、とか」

西村「全体が上手くいっていたころは、多数派についていれば成功する確率は高かった。だけど今は、多数派についていくと失敗する確率のほうが高くなってるから、実は少数意見のほうを重視したほうがいいっていうのは、あんまり気づかれてない気がするんですよ」
西村「でも、昔から図書館があっても使わない人たちがいたように、インターネットがあっても使わない人ってたくさんいますよ。情報を得るために、ネットがない次代は図書館にいって本を読めば良かった。そういう意味で、自分に与えられている場所以外で、なにか情報を得る努力をできるかどうかの違いだと思います。


勝間「(中略)でもやっぱり、周りにそういう人がいないのがダメだと思うんですよ。堀江さんにアドバイスしてくれた先生みたいな人が。「こうやれば、こういう成果があるんだよ」というのを教えてくれる人ですね」

この辺り、自分に社会にでる子どもがいたら、真っ先に伝えたい。。