流転工房

シンギュラリティをこの目に

不透明な時代を見抜く「統計思考力」(神永正博)読了、、生データ、数字、その影響。


数式を抑えたという統計本。

そのストーリーを語りたいが為に使われがちな統計データを正しく見ようという趣旨。前提が正しくデータと結論に本当に相関関係が本当にあるのかをしっかり見定める必要がある。

そして限界。

それまで一度も起きていないことは、どんなデータや分析手法を使っても予測はできないということ(ブラックスワン)。

重要なことは、現実(特に経済現象)ではそのような現象が想像以上に頻発するという。

こうしたデータ分析の限界を踏まえつつ、自身にとって重要なデータを頭に入れておくのがよいとのこと。いろいろ知らない統計値があるものです。

 ・インターネットの普及(総務省「通信利用動向調査」)
 ・本の流通(公正取引委員会「書籍・雑誌の流通・取引慣行の現状」)
 ・不平等を表現するジニ係数とそれを導出する為のローレンツ曲線

その他、総務省統計局からYahooファイナンスまで、いろいろ活用できる。大抵の情報源は公開情報とはよく言ったもの。

自分にとって重要なデータを整理してみようかな。そんなWebサービスはないものか。