流転工房

シンギュラリティをこの目に

『ホントは役に立つOracleコマンド管理術』 名著「Oracle on UNIX」のLinux対応版、、Solaris&Linuxって無敵な。

GigoFront 『Oracle on UNIXデータベース管理』 SolarisDBAの至高の名作。

前回、第二版刊行による絶版本を紹介したけど、今回はその第二版について。

はじめてOracleに触れたのは、OracleそのものというよりUNIXだった。

今でこそOracle on Windowsな構成も多くなってきたけど、Oracle on UNIX/Linux のナレッジはほぼOracleの歴史という気もする。


本書の第一作は、Solarisのみの記載だったけど、本書は時流を踏まえ、Linuxコマンドの対応もしっかり。

繰り返すけど、DBAなんぞやると、Oracleコマンドと同じくらい、OSコマンドを叩くのだから、Oracle/OS観点をもった書籍はすごく貴重。

それもDBAの日々の仕事を意識しての著作だから、初学にも再学にもがっつり使える。こんな感じに。。

日次作業

  • 各種監視ログのチェック
  • UNIXOracleが正常に起動しているか
  • 夜間バッチ処理が正常に完了しているか
  • バックアップが正常に完了しているか
  • 領域部速の予防
  • ユーザーのログインに関するエラーの予防など

など

週次作業

  • 命名に関するチェック
  • オブジェクトの定義に関するチェック
  • 使用の増減率に関するチェック
  • 接続に関するチェック

など

月次作業

  • 領域の断片化の解消
  • 表オブジェクトの保守
  • 索引オブジェクトの保守
  • 各種監視ログの保守

など

どれもこれも、Oracleだけでも、OS(UNIX/Linux)だけでも全体像は見えてこない。

こうした作業を遂行するのに「役に立つOracleコマンド」が十分にのっている。


システム畑が長く、重宝する本も数多いけど、Oracle本はOSについての言及が必須だと思っているから、本書はそのなかでも星三つ。

その他の重宝している本で、Webサーバ系ならこれいいな、ってのがあるので、また紹介します。