流転工房

シンギュラリティをこの目に

『強い企業のリスクマネジメント』 リスクをとるとはリターンを得ること、、ヘッジが目的にならぬよう。


リスクをいかにヘッジするかという話題が社内で多すぎるので、まずは本を読む。

本書は、不祥事防止のための金融商品取引法の観点からリスクマネジメントを解説。

その方面は難しくてピンとこなかったけど、

事業戦略(リターン獲得)があって、その戦略上にあるリスクを洗い出して、そのインパクト(事業へのダメージの程度)を定量的に計測する考え方には、あらためてリスクマネジメントについての整理を助けられた。


ちなみに、自分のリスクマネジメントの理解は、イシュー→(昇格)→リスク→(顕在化)→プロブレムの使い分け程度。。


今回の気づきは、ヘッジの仕方に眼が行き過ぎると、そもそものリターンを得るためにリスクを取るという決断がぼやけてしまうということ。

そう、リスク評価プロセスと意思決定プロセスは、がっちりとリンクしているということ。


積極的にリスクを取ってリターンを得るか、保守的にヘッジに取り組み現状を維持するか、、そこには様々な考え方があるけど、リスクマネジメントも意思決定も、リターン獲得に至る道筋の整理整頓というわけか。


そして、整理がしっかりされていれば、リスク規模やヘッジの方式についての説明責任も簡単になる。


初期の戦略レベル思考というものは、本当に大事なことなのだと再確認。