流転工房

シンギュラリティをこの目に

凛としたシニア(榊原節子)読了、、アンチエイジングと感動の意欲と。「努力不足」はいい指摘。


榊原本継続中。

本書の対象読者の年齢でないのは間違いないけど、この時期、世代の生き方について学んでみようと手にとった本。「凛とした」というタイトルには、安易な若返りや自己主張肯定を推奨するわけではない感じで趣味が会う気がする。


で、ある医者への質問。なぜ年をとると物覚えが悪くなるのか。

答えて曰く。努力不足。若い頃、英単語を暗記したような気合で物事を学んでいるかと、、加齢のせいにしてはいないか。

海馬の話も紹介される。脳の性能は劣化しない、、ああ知ってる、経験済みだという思いが、脳に覚えこませようという力を奪っているだとか。確かに。



「色気こそ若さを保つ秘訣。性欲こそ健康のバロメーター」と、93歳でなくなるまで旺盛な執筆活動を続けた意思、田野辺富蔵氏は言い放った。


アンチエイジング医療の発達はこれからも突き進むだろうけど、ハードウェアだけでなくソフトウェアのバージョンアップもしっかりする必要があると感じさせる一言。


それにしても、老いとの付き合い方のなんと難しいことか、、ここはメンターを探したい。ちなみに、最近の老人キャラクターのダントツは、ウォルター・C・ドルネーズ。心の英国紳士、、ラストも最高。