流転工房

シンギュラリティをこの目に

楊令伝 七巻 驍騰の章(北方謙三)読了、、梁山泊の男たちの対話に心が惹かれる。。


第二部ともいえる北方水滸伝 楊令伝。。

梁山湖の水寨からひとつのエリアを「梁山泊」として宋国と対する水滸後伝



「物流を見ていれば、その国がわかる。放っておいても、早晩、滅びる国だ」


「この国は滅びますね」

「国の持っている最後の力は、童貫が持っていった。しかし古いものが毀れると、中から別の力が顔を出すことがある。呉用殿が、それを気にしている」

「俺には、そういうことはわかりません」

「分かる必要はない。ただ感じれば、それでいい。そして、感じたものを、受け入れるかどうか、決めるのだ」


どういう場面で誰と誰の会話かは本編にて。北方水滸伝の面白さは、宋を毀す側のさまざまな「志」もあるけど、宋を守る側の「葛藤」にもあるのではないかと思うこの頃。