流転工房

シンギュラリティをこの目に

金銭教育(榊原節子)再読、、「すねかじり組」でなく打たれ強い「自立組」を育むために。。


10年前の古い本だけど、著者の講演が気に入って手にとった本。

子供にお金をどう教えるかというテーマ、、例えば、お小遣いの管理(子がコントロールできる額の設定から値上げ交渉への対応の仕方)、使うために貯めるということ、そして与える側(親)の意識改革(子供をお金で買収するな等)等を分かりやすく説明。かといって、拝金主義に陥らぬよう注意もしっかり。


大学生の子には1年分の生活費を与えて管理を覚えさせるというところまで。銀行からお金を借りせてしっかり返済させて信用を気付くということを教えたビジネスマンの父の紹介もあり、、これはすごい。

後半部は企業精神や1世が培ったものの2世(子)への伝達等がテーマに。前半部の教育に手応えを感じたら進むべき教育か。


良くも悪くも資本主義がルールの世の中。「日本の美徳」に合わない点もあるだろうけど、それは親と自分の世代の考え方で子の世代には変わり果てている。「ノーワーク・ノーペイ」を基本とし、お金(使い方、価値観)に翻弄されないたくましく生きることを伝えるには本書は最適。


「お金」の本は著者で選ぶべきだと思うけど、この本の著者と橘玲ホリエモンからは非常に学べる。。どの人も「お金の奴隷」ではなさそうだから。