流転工房

シンギュラリティをこの目に

“文学少女”シリーズ本編(野村美月・竹岡美穂)読了、、ラノベのキャラクターはこんなにも面白い。


「このライトノベルがすごい」で名前だけは知っていたけど、やっと手にとった。

現時点の既刊は、本編8作、エピソード集3作、外伝2作(後1作で完結)。ボーイ・ミーツ・ガールなストーリーでありながら、メインの文学少女の飛ばしっぷりがすごい。文学ネタをウンチクしながら本を切り取って食べ始める姿には、イラストの美しさ(水彩画風はかなり好み)も合わせ持ってがっちりつかまれる。その光景を形成したねんどろいどが秀逸すぎ。。



構成がこっていて、シリアスに謎が提示されたと思えば、穏やかで微笑ましい学園日常トークが始まるのは楽しい。文学少女天野遠子が何者かというところや、ミウの謎、琴吹ななせ(ツンデレキャラ)の扱いのひどさ等、読み応え十分。。


そして本編の最終話にはうならされる、、これでよかったのか、それでいいのか、いややっぱりこれしかないんじゃないか(かの人の名誉の為にも)と。うん、ここまで感情移入できるのはキャラクター小説(こういっていいのかな?)の楽しさでもある。


今エピソード集や外伝を読み始めたけど、本編の伏線?がゆっくり回収されていく様は小説読みには至福の味わい。。