流転工房

シンギュラリティをこの目に

鯨捕りよ、語れ!(C.W. ニコル)読了、、文化歴史のある捕鯨、一昔前の現場を垣間見る。






捕鯨船に乗り込んだ著者の記録はとにかくリアル。

捕鯨砲は火薬弾頭で鯨の心臓を射抜く、、血まみれの海と肉片。鯨の胎児を海に流すシーンなどゾッとくる。。



それからイルカを半端に傷つけて放置し、冷笑する場面は不気味すぎ、、最近「野蛮なイルカ猟」がアカデミー賞で話題になったけど、30年も前からこの様だったというなら、文化だ歴史だというのは少しずれている。。食うために捕るなら、「きれいに殺せ」という著者の叫びは実に同感。



ちなみに、江戸時代、捕鯨基地のあった土地の男の体格は一回り大きかったとか。タンパク源を鯨から取っていたという話はナカナカ面白かった。

鳥牛豚のようにプラント化して、安定供給して欲しい気もするけど、タンパク源の補給に限れば鳥牛豚が最も安く上がるんだろうな。。



クジラ(最近はマグロもか)も食卓から遠のくばかり、、欧米の魚食に対する冷たさ(というか海賊行為)は異常な気もするけど、水産リソース管理(クジラを神獣化するのはやめた方がいい)というなら、しっかりデータを集め続けるべき。。調査捕鯨のデータは公開されているのかな。調べてみようか。